中国の大学で一般的な留学生選考方法
中国に正規留学(学位取得)する場合の入学選考は、中国現地学生の選考とはまったく異なるプロセスで実施されます。
留学生の選考方法は、各大学で自由に決定できるので、大学ごとに、また同じ大学でも各専攻分野によって、選考方法や応募資格が異なることも多いです。
留学生の選考においても、奨学金生の選考プロセスと自費生の選考プロセスが同じ大学もあれば、異なる大学もありますので、志望大学が決まれば、その大学がどのような選考方法をとっているのか確認する必要があります。
選考方法
書類選考のみ
申請時に提出したHSKレベルおよび書類のみで合否が決定されます。
昨年では首都経済貿易大学がこのタイプだったのを確認しています。
留学生向けに開設された中国語学科では書類選考のみの大学もまだまだ多いですが、ここ数年で次に紹介する「書類選考+面接」選考を実施する大学が急増しました。
書類選考+面接
申請時に提出したHSKレベルおよび書類で書類選考をしたのち、オンライン面接を経て合否が決定されます。
この2年くらいで、このタイプの選考が激増しました。
書類を大学サイトにアップロードしたのち、1か月以内に面接実施のお知らせが届きます。
応募期間終了後にまとめて面接を実施するのではなく、ある程度の期間で区切って随時選考を実施し、応募締め切りまでに何度か選考を行う大学が多いようです。合否も面接後比較的すぐに通知されます。
清華大学、華東師範大学などがこのタイプです。
書類選考+筆記試験+面接
復旦大学、上海交通大学、上海財経大学、北京大学、人民大学などがこのタイプ(学科により異なる)です。
書類選考+実技試験+面接
美術大学に多い選考方式です。
提出された作品がほんとうに本人の手によるものかを確認する意味合いで、実技試験が実施されることが多いです。
選考時期
一般的に、応募要項は入学年の1月ごろから公布されはじめ、3月~6月に選考が実施されます。
清華大学など名門校は、前年の秋ごろから数回に分けて募集がかかるので、前もってしっかり情報収集をしておく必要があります。特に美術学院は前年度の秋募集1回のみなので、シーズンが始まってからでは間に合いません。
多くの大学は応募受付順に選考を進めていくので、ある種、早い者勝ち的なところがあります。第一希望の大学には早めに応募することをおすすめします。
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