中国政府奨学金生の年度審査

中国政府奨学金生の年度審査

中国で現地政府関連奨学金を受給しながら1年以上学ぶ学生は、年に一度評価審査を受けなければなりません。

評価会の実施プロセス

所属大学の関係部署から評価会実施の案内が行われます。
期日までに《中国政府奖学金年度评审表》に記入の上、提出しなければなりません。
未提出の場合は即、奨学金が打ち切られます。

提出する書類のうち、学生が記入する部分は氏名や所属学科、奨学金支給予定の期間、それに自己評価などです。
それを大学に提出したのち、大学側が評価内容を記入したものを国家留学基金委に提出する、という流れです。

評価内容

1素行(道德品行):30点
2学習成績(学习成绩):30点
3学習態度(学习/科研态度):20点
4その他活動(参加活动情况):20点

以上の項目合計、100点満点のうち60点以上あれば合格となります。
単位を落とすと学習成績の項目に影響が出ますが、よほどのことがない限りは、不合格の段階まではいかないと思われます。

その他活動項目については、評価表に記入する自己評価の文章が参考にされるようなので、しっかり自身が1年間に学び経験したことを書いておきましょう。

1年目は言葉の問題もあり、成績に影響が出たり、履修した授業の単位を取れなかったりということもあるでしょうが、なんらかの救済措置はあるでしょうし、ほかの項目で点数を稼いでおけばよいので、あまり心配しすぎないことです。

年度審査に不合格であった場合も、剥奪されるのは1年間の受給資格という規定のようですが、不合格者のデータが手元にないので詳細は不明です。

奨学金受給資格取り消し

・違法行為をした場合
・校則違反による退学・除籍処分を受けた場合
・年度評価で2回不合格処分を受けた場合
・年度評価に不参加(書類不提出)
・その他

中国語スキル不足による成績不良よりは、素行不良のほうが問題にされる傾向です。
年度評価表の提出だけは忘れないようにしましょう。

年度評価スケジュール

4月:前年度評価表提出
5月:評価公示
7月:結果通知

なお、各大学名プラス「政府奖学金生年度评审结果」のようなキーワードで検索すると、その大学の奨学金生数がわかるので、入学前・応募大学を検討中の方にとっては、参考になる情報だと思います。