中国政府奨学金申請と同時進行でできること
奨学金の書類提出から締め切りまではあっという間ですが、実際に大学が決まり入学通知書がもらえるまでには7月いっぱいまで待たねばなりません。
これからのことが決まらず、待ち続けるのはつらい。次の手を打っておくことをおすすめします。
(こちらは22年1月公開の記事です。23年度とは状況が異なりますのでご注意ください。)
志望校の募集要項をしっかり確認する
奨学金申請書の第1~第3希望に書いた大学の募集要項をしっかり確認しておきましょう。
いくつかの大学を定点観測していますが、大学によっては募集要項に「中国政府・地方奨学金に申請した者が当校のオンラインシステムに申請していなかった場合は申請が無効となる」と記載がある場合があります。
書類選考・面接で不合格となった
行きたい大学があるなら、自費留学生として出願をしておきましょう。
出願料もかかりますが、テストや面接なしに書類選考で決まるところも多いです。
出願料はそれぞれの大学にかかってしまいますが、併願も可能です。
その際、国ではなく地方の奨学金申請を同時にします。
各省の奨学金も充実しており、特に北京・上海の奨学金は手厚いので、中国政府奨学金とあまり変わらない手当を受け取れます。
各地方の奨学金申請は3~5月、それまでに申し込みを完了します。
自分が行きたい大学を通して申請できる地方政府奨学金の申し込み期限をしっかり調べておきましょう。
22年度は面接結果の通知が3月下旬ということなので、面接で不合格がわかってから、地方政府奨学金でも敗者復活を狙えます。
中国政府奨学金とその他地方政府奨学金の併願はNGなので、不合格がわかってから申請するのが安全だと思います。
とはいえ、不合格が確定してからネットでの申請作業を始めるのでは遅いので、あとは「提交」のボタンを押し支払の手続きをすれば完了、というところくらいまで進めておくのがおすすめです。
面接で合格通知が来たが大学が決まらない
22年度の募集要項には、「申請者が記入したすべての留学希望大学が不採用となった場合、不合格となる」とあります。
以前は、記入した3大学で不採用となった場合は、受け入れてくれる大学をCSCが探して配置してくれましたが、そのシステムがなくなったようです。
これまではギリギリ夏まで待っても、配置される大学に文句を言わないのなら、留学自体は可能でした。
しかし今年からは、3つの希望大学で採用されなければ、せっかく書類選考・面接と選考を通過しても最終的に留学できないという可能性もあります。(相手は中国なので、いざとなれば融通が利きそうな予感もありますが…)
あらかじめ大学に受入内諾書(予録取通知書)をもらっておけば、ぎりぎりになっても受入大学が決まらないという事態は避けられます。
奨学金が取得できなくても留学する予定であれば、内諾書を取得するか自費生として出願し入学許可を得ておくのが安心かと思います。
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