22年日中友好協会経由・中国政府奨学金申し込み方法
中国政府奨学金の申請窓口は大きく2つあります。
ひとつは、JASSO(日本学生支援機構)を通じての申し込み。
定員が110名と、大規模な募集です。
もうひとつが、今回紹介する、日中友好協会を通じての申し込みです。例年20名の募集があります。
出願資格の違い①・種類と給付期間
1年を超える留学を希望するなら、JASSOへの申し込みとなります。
1年間(正確には11か月間)の留学を希望する普通進修生・高級進修生は、どちらの申請にも出願資格があります。
日中友好協会の方は、学歴・中国語学習歴に細かい条件が付いているので、自分が当てはまるかしっかり確認が必要です。
■給付期間:1年~7年
■種類:※大学予科生と漢語進修生は対象外
a. 本科生(学部生)
b. 普通進修生(学部または修士課程研究生)
c. 碩士(セキシ)研究生(修士課程)
d. 博士研究生(博士課程)
e. 高級進修生(博士課程研究生)
■給付期間:11か月
■種類:普通進修生(中国語専攻・及びそれ以外)、高級進修生(修士、博士課程研究生)
出願資格の違い②・中国語レベル
授業が中国語で行われる専攻では本科生、普通進修生(中国語専攻を除く)または高級進修生の場合、HSK試験三級180点以上の成績証明書、碩士研究生または博士研究生の場合、HSK試験四級180点以上の成績証明書の提出が原則必要。
ただし、以下の場合はHSK試験の成績証明書不要。
・中国語を専攻する普通進修生として申請する者
・授業が英語で行われる専攻で申請する者(英語の成績証明書が必要)
HSK試験三級180点以上。
出願資格の違い③・提出書類、期限
日中友好協会の方は、申請時に小論文の提出が必要です。
留学期間中に毎月のレポート提出も求められます。
加えて、日中友好協会に申請する場合は出願料として2万円の支払いが発生します。
合格して留学が決まったのち、東京での壮行会と報告会への参加が必須で、交通費は自己負担となります。
書類提出期限もJASSOとは異なるので、注意が必要です。
オンライン受講の可能性
現在のオミクロン株の状況を考えると、2022年も秋の新学期に渡航できるかまだまだ分かりません。
渡航を希望する場合は、入学延期することも可能ですが、大学在学中の留学を検討している場合は、長期延期が難しいこともありそうです。
2020年度、2021年度の奨学金生は、新型コロナウイルス感染症の影響により2021年12月現在中国へ渡航せず日本でオンライン授業を受講しています。入学延期希望者はオンライン授業を受けずに待機中。渡航が可能になり次第現地留学に切り替える予定。なお、日本でオンライン授業を受けている期間の奨学金は支給されません。また、オンライン授業の受講は無料です。
2022年度の奨学金生も、新型コロナウイルス感染症の推移により、現地に行かず日本でのオンライン授業になる可能性があります。
志望校の決定
日中友好協会の方は、JASSOとは異なり、志望大学に書いた3つの大学に採用されなかった場合のことは書いてありません。
採用大学の合否は中国国家留学基金管理委員会(CSC)の審査により 2022年7月下旬に決まる。
JASSOの場合、7月まで待ったあげくに3校から不採用になり、最終的に不合格、という可能性も出てきます。
秋以降の予定が真っ白になることを回避したい場合は、日中友好協会の方が希望が見えます。
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