副業としての大学秘書
大学秘書という仕事、求人が出ているのをよく見かけます。
募集があるのは、研究費の潤沢な理系の学部がほとんどです。
私は副業で大学秘書として働いていましたが、これはめずらしいパターンだと思います。
大学秘書の求人
正社員としての募集はほぼないのではないかと思います。
フルタイム・社会保険ありの短時間勤務・社会保険雇用保険なしの週20時間未満勤務のいずれか。
週20時間以上になると、社会保険・厚生年金に入れてもらえますが、週20時間未満だと、社会保険はおろか雇用保険さえ加入してもらえないという待遇です。
たいていのところは予算が厳しいので、この週20時間未満での募集をよくみかけます。
週2~4日、4~6時間という勤務時間です。
大学秘書の時給
私が働いていたのは国公立大学ですが、時給は驚くほど安かったです。
金融機関の窓口のパート勤務の時給が安いことに驚くことがありますが、そのレベルです。業務内容の割に合わないなと感じます。
私立の大学だと、派遣会社経由の募集もあります。同じ業務内容でも200~500円くらい高い募集を見かけます。
副業としての大学秘書
私は個人事業主としてフリーランスで仕事を請け負っています。
青色申告で確定申告もしています。
大学秘書をしていた時期も、フリーランスとして働いていました。
収入比率でいうと、フリーランスの方が本業、大学秘書が副業という位置づけになります。
私の場合、短時間勤務で社会保険に加入できる、あまり見かけないパターンの、副業にピッタリの募集でした。
副業の場合は就業規則を確認する
大学の採用情報ページには就業規則が公開されているので、副業が可能かどうかしっかり確認しておきましょう。
短時間のパート採用の場合は、副業許可願などを提出しなくてもいい場合もあると思います。私は不要でした。
格下に見られても
偏見の目で見たくないのですが、この界隈にいると、女性であったり扶養範囲内勤務であったりすると、見下される・価値のない者として扱われることがあります。秘書や事務であっても学歴を重視されることが多いです。
同じ立場の人たちの中でもそういったヒエラルキーの中でのパワーバランスが大きく働いているような環境だったので、「教授→講師」「教授→学生」といった関係でも、地位の違いから自尊心を削られることが多くありそうな空間でした。
こうした人たちの価値観に合わせる必要がないとわかっていても、環境にどっぷりつかっていると、次第に影響を受けてしまうこともあります。
大学にかかわらず、企業でも家庭でも、「そこだけのルール」でものごとが動いていて、中にいるとそれが常識だと思うのですが、外に出てみると常識外れであることもたくさんあります。
自分が本業を持っていて、閉じられたこの独特の世界とは別の世界としっかりつながっているという実感は、こうした難しい環境の中で支えになってくれました。
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