中国政府奨学金・面接選考通過後のプロセス

中国政府奨学金・面接選考通過後のプロセス

中国政府奨学金(JASSO)の面接選考を通過し、ひと安心したのもつかの間、7月の正式な合格通知が届くまで不安な毎日を過ごすことになると思います。

志望大学によってプロセスはさまざまなのですが、過去受給生の声をベースに、面接選考通過後どのように進むかについてまとめてみたいと思います。

志望校サイトの確認

無事面接選考を通過したら、まず最初に、CSCに登録した第一希望から第三希望までの大学のWEBサイトでその年の募集要項を確認してください。

英語版ページのAdmissionのお知らせ一覧のチェックが確実です。

ここで、「中国政府奨学金窓口経由で当大学を志望する場合は、必ず大学ウェブサイトから申請を完了してください」といった案内がないかどうか確認してください。もし申請が必要であれば、早めにしておきましょう。

というのも、大学のサイトで申請しない学生は選考対象とならないとする学校もあるのです。試験や面接を実施する人気校では大学への申請が必要なことが多いようです。おそらく、何の連絡もなく不合格とはならず、メールなどで要申請の案内があると思いますが、お知らせがスパムフォルダに入っていた、メールチェックを怠って気づかなかったといった事態を防ぐために、志望校のウェブサイトはこまめにチェックしておきましょう。

申請手数料のオンライン支払が必要な大学もあります。日本のクレジットカードが使えることがほとんどですが、自分の持っているカードの種類(VISA/Masterなど)が使えるかどうか確認し、ダメな場合は代理支払などほかの方法を検討することをおすすめします。

面接の準備

多くの学生が、奨学金面接選考通過後に志望校から連絡を受け、試験と面接を受けています。
早ければ3月に実施、遅い場合は6月の上旬という事例もありました。

試験と面接両方のパターンもあれば、面接のみの場合もあるようです。芸術選考の場合は実技試験が行われることもあります。(いっぽう、何の選考もなく、7月に第一志望校から合格通知が届いたというケースもあります。)

面接などの実施連絡は、いきなり来る上に、実施日の直前のことがほとんどなので、メールをこまめにチェックすると同時に、中国語での面接練習をしておくことをおすすめします。

オンラインでの試験を受ける場合、ビデオ会議アプリやオンライン試験アプリを使うメイン端末とは別に、不正を防止するため、受験生の背後から部屋全体を映すための端末が必要になる場合があります。メイン端末をPCまたはタブレット、背後からの撮影用の端末をスマホにすることになると思います。急に実施内容を伝えられても困らないように想定しておきましょう。また、WeChatのアカウントも作っておくのが安心です。

自費生と奨学金生の選考を一緒に実施するケースもあるようですので、大学の募集要項ページを見て、自費生の選考日程をチェックしておくのもいいと思います。

第二希望の大学から連絡が来た場合

第二希望、第三希望の大学からお知らせが届いた場合は、それより上に書いていた志望校に不合格となったことを意味します。

入学選考は第一希望の大学から順に行われるため、第二希望の大学から連絡が来たら、第一希望の大学に入れる可能性は残念ながらなくなったということになります。

第一希望の大学からの連絡は、5月ごろ、早ければ4月ごろのことが多いようです。第二希望以下の大学からの連絡は、それよりも遅くなり、7月ぎりぎりになってということもあるかもしれません。

別の記事にも書いていますが、7月の時点で突然秋以降の予定が白紙になるということがないように、自費学生としても志望校に入学申請をしておき、自費生としての入学通知書を確保しておくと、少し心に余裕ができるかと思います。

選考状況のチェック

大学独自のシステムを使い入学申請した場合は、自分のアカウントページから選考状況を確認できることが多いです。
選考中の場合は「待审核」「审核中」ですが、次のプロセスに進むと「拟录取」などに表示が変わっていきます。「录取」になるまで不安は消えませんが、気長に待ちましょう。

一般的な選考フロー

以下は本科・碩士・博士の学生の一般的な選考フローとなります。奨学金生の選考もこの中に組み込まれ、個別に選考日程が組まれることもあれば、自費生と同じタイミングで面接や試験が実施されるケースもあります。(人気校の選考スケジュールはもっと前倒しに始まることもあります。)

3月~4月上旬まで:各種奨学金申込
4月~6月:面接・選考試験実施/入学審査
6月上旬:自費生応募締切
6月下旬~8月上旬:選考結果到着

中国政府奨学金・国内選考通過後のプロセス